「360 Reality Audio」(サンロクマルリアリティオーディオ / three-sixty RA )
という言葉を耳にしたことはありませんか?
「名前は知ってるけどよく知らない」「必要性を感じない」とスルーしてきた方も多いでしょう。
この記事では私が 360 Reality Audio を徹底解説致します。まずはこちらをチェック!
この記事の目次
360 Reality Audio ~立体音響とは~
360 Reality Audio を可能にする 立体音響技術 とは、聴く側(リスナー)を中心に360度の音場を作り、製作者の好きな座標に楽器、声、効果音を配置できるというもの。ヘッドホンやイヤホン、スピーカー、ウォークマンに関する用語ですね。
ヘッドホンを使えば聴く側(リスナー)は上下左右から降り注ぐ音を体験でき、スピーカーを使えば向きに左右されず同じ音質・音量で音楽を聴くことで ”部屋を音で満たす” ことが可能です。
認定機器は多数
そんなことはありません。360音源は基本、どのヘッドホンでも視聴が可能です。
ただし、ソニーはメーカーとして【360 Reality Audio 認定モデル】を公表しており、以下のモデルを使うとよりリアルな立体音響体験が可能です。
【ワイヤレスモデル】
- WH-1000X M4
- WH-1000X M3
- WH-1000X M2
- WI-1000X M2
- WI-1000X
- WF-1000X M3
- WF-1000X
- WF-SP800N
- WH-H910N
- WH-H900N
- WH-H810
- WH-H800
- WI-H700
- WF-H800
- WH-XB900N
- WH-XB700
- MDR-XB950N1
- SBH90C
【有線モデル】
- MDR-Z1R
- MDR-Z7M2
- MDR-Z7
- MDR-1AM2
- MDR-1A
- MDR-H600A
- IER-Z1R
- IER-M9
- IER-M7
- XBA-Z5
- XBA-N3
- XBA-N1
- IER-H500A
- IER-NW510N
- STH50C
【スピーカー】
【ウォークマン】
対応コンテンツはYouTubeを探せ
現時点で 360Reality Audio 音源は、有料コンテンツとなっています。
【ヘッドホン対応コンテンツ】
- deezer
- nugs.net(英語表記、洋楽配信のみ)
※これら2つのサービスは現在、ソニーのヘッドホン・イヤホンをご購入で3ヶ月無料キャンペーンを実施中!
【スピーカー対応コンテンツ】
- Amazon Music
- nugs.net(英語表記、洋楽配信のみ)
しかし、YouTubeを漁ると疑似音源が沢山。アーティストの公演映像を360 Reality Audioに近い音響で聴ける映像も少なくないので、こちらを使えば機材を持て余すことはないでしょう。
メリット / 良い点
ここでは360 Reality Audio認定モデルを購入して得られる便利な点、使い勝手が良い点をご紹介致します。
①単純に楽しい
空間音響技術を駆使した音楽体験は、一度体感すると思わず声が出てしまうほど面白い新体験です。
右後ろから左後ろへ音が流れていったり、何もないはずの天井から音が聴こえてきたりと、
自分の周りを音で包み込まれているような感覚は、認定モデルを購入することでしか味わうことが出来ないでしょう。
②一つ一つの音が鮮明に
立体音響技術は一つ一つの音をクリアにし、まるでアーティストの生演奏に囲まれているかのような、没入感ある立体的な音場を可能にします。
たとえばJPOPにおいてはボーカルとギター、ベースとドラムそれぞれの音を別々の位置から流すことが可能です。聴く側(リスナー)は個々の音を別々の方向から、より鮮明に聴くことができます。
「私はそこまで気にして音楽を聴いていないから…」という方も、この差には驚かれること間違いなし。聞き取りにくかった歌詞がハッキリ聞こえたり、今まで気にも留めなかったベースに耳が奪われたりと、新たな楽しみを見つけられることでしょう。
③圧倒的な臨場感
ライブ映像を見られる方は必見!
前後左右すべての角度から音が聴こえるということはすなわち、「観客の歓声を後ろから浴びる」ことが可能です。
まるでアーティストが目の前にいるかのような臨場感を生み出し、臨場感溢れる音楽を楽しめるでしょう。
デメリット / 悪い点
ここでは360 Reality Audio認定モデル購入に当たって不便な点、使い勝手が悪い点をご紹介致します。
①対応コンテンツは動画が多く、通信料が掛かる
上でもご説明の通り、360 Reality Audio対応の音源は未だ多くありません。
スピーカーにはAmazon Musicが対応していると明言されていますが、正直Amazon Musicを契約するくらいならYouTubeで十分だと思う方も少なくないでしょう、私は正直そう思いました。
MVやPV、ライブを観るとなると動画視聴に対する通信料が掛かるので、契約内容次第では再生が厳しいこともあるでしょう。
②小音では能力を発揮しきれない
声と楽器、それぞれの音をバランスよく出力するためにはある程度の音量が必要になります。したがって夜間利用・集合住宅での利用は厳しい場合が多いでしょう。
③サウンドバー・AVアンプの方が理想に近い場合も
映画音響のような迫力ある音を求めて 360 Reality Audio 認定モデルを購入する場合は注意が必要です。「音に包み込まれる」点が 360 Reality Audio 認定モデルの良い点ですので、視聴する音源と映像によっては迫力に欠けると感じる場合もあるでしょう。
そういった場合はサウンドバーやウーファー、AVアンプの購入を検討してみて下さい。理想通りの大迫力音響を奏でてくれることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した "360 Reality Audio” は、立体音響技術を用いた臨場感溢れる音楽体験です。
ただ、未来感溢れる最先端の製品だけに対応するコンテンツの数がまだ追いついていないようですね。
数年後には360Reality Audio対応のライブ映像が当たり前になり、専用配信サイトや課金制サブスクリプションが出てくるかもしれません。ゲーミングオーディオをはじめとして広い分野での応用も期待できますね。
最先端の技術を今、一足先に体験してみてはいかがでしょうか。