巷の噂?でよく聞く「デジイチデビュー、レンズ一本目単焦点理論」
ちゃんとした言葉で説明するならば「最初に買うレンズはセットのズームレンズじゃなくて、単焦点のレンズを買ったほうが後々良いよ」というよく聴くお話。
最初に結論を持ってきますが、私の考える最初に買うべきレンズは"単焦点レンズ一本"または"単焦点レンズ+ズームレンズ"の合計二本だと思っています。
この記事の目次
単焦点レンズをオススメする理由
例えば「α6400」を購入するとして何も持っていない状態からなにかレンズを買うとしたら標準ズームレンズキットの「SEL18135」を選ぶ方が多いと思います。
「SEL18135」はフルサイズ換算約27mmから200mmまでカバーできるレンズで、それだけ聞けば良さそうに聞こえるかもしれませんがF3.5~5.6とそれほどF値が低くなく、あまりボケません。
一眼らしい写真と言えばボケを生かした写真と思っている方が多く、皆さん新しく一眼カメラを買う際にはボケを期待して購入される方が多いのですが標準ズームレンズははっきりしまうと言ってボケのある写真を撮るのには向いていません。
そのため、一眼らしいボケのある写真を撮るにはF値の低い単焦点レンズがオススメというわけです。
単焦点レンズについておさらいすると、焦点距離が一定で変えることができないレンズです。
画角の調整が難しくズームのように切り替えは難しいですが、そのかわりF値が低く設計されておりボケを生かした写真を撮ることができます。
また、その明るさを生かして暗所での撮影に強いというメリットもあります。
プラスして解像感なども優れていることが多いです。
単焦点レンズのもう一つのメリットは低価格。
レンズを複数使ってズーム機構を作らなければならないズームレンズはその分コストが上がります(重量も)
単焦点レンズはズームレンズに比べるとシンプルな作りをしているのでコストの面からしても有利です。
まさに、初心者にオススメと言えるのではないでしょうか?
それでもズームレンズを選ぶメリット
ですが単焦点レンズを一本目に選ぶのが必ずしも良いというわけではありません。
望遠レンズが欲しいとして、焦点距離の長い単焦点レンズというのは大口径になりがちでその性質上高級レンズという位置づけになりやすく、お手頃とは言い難いモデルがほとんどです。
ですが、ズームレンズであれば高倍率の焦点距離も確保できる上に単焦点レンズに比べ、お手頃な価格で手に入れることができます。
当然ズームレンズですからレンズごとにその幅は変わりますが、幅広い焦点距離をカバーしています。
ここまで単焦点レンズがオススメという話でオススメする理由をお話してきましたが、少し視点を変えればズームレンズを一本目に選ぶ理由もあります。
ズームレンズは複数の焦点距離をカバーできるのでレンズを付け替えることなく様々な場面に対応ができます。
付け替える必要がないということはシャッターチャンスを逃しにくいというメリットにも繋がりますし、複数のレンズを持ち歩かなくても対応できるということはそれだけで大きなメリットとなります。
旅行自体の楽しみを見失わないためにもそういった状況ではシャッターチャンスを逃しにくく、荷物もかさばらないズームレンズが間違いないです。
また、焦点距離が変えられるということに注目すれば様々な被写体に対して応用が効くとも言えます。
最初から「コレが撮りたい!」と意気込んでカメラを買う人もいれば、せっかくカメラを買ったんだから色々な撮影に挑戦してみたい!という方もいると思います。
ズームレンズであれば様々な場面で応用が効くので撮りたいものが出来た時にすぐに実行に移せるので良いですよね!
単焦点レンズの弱点は補える?
最初のレンズに単焦点レンズを選ぶことをオススメする理由はただ一眼らしい面白い写真が撮れるからというわけではあるんですが、ネガティブな部分も工夫でどうにかなるから。
実はズームはボディで補えるんです。
「α」にはボディ内ズーム機能があり、その機能は全画素超解像ズームとデジタルズームに分かれます。
全画素超解像ズームはソニー独自開発の全画素超解像技術を利用して、写真を構成しているすべての画素を解析し、画質劣化の少ない画像処理により拡大することができるモードで
倍率は2倍まで
デジタルズームは全画素超解像の範囲を超えたズームで画像は劣化します。倍率は4倍まで
例えば85mmの単焦点レンズを持っているとしたら、全画素超解像ズームで170mm相当、デジタルズームで340mm相当
APS-Cのカメラならさらに1.5倍になりますから全画素超解像ズームでも255mm相当のレンズとして使うことができます!
ボディ側の補正でF値をレンズの性能以上にすることはできませんが、焦点距離は変えれます。
これも最初のレンズに単焦点レンズを選ぶ理由、不安なく選べる理由になるのではないかなと思います。
ボディ内ズームを使うとAFが難しくなるのですが実は裏ワザがあってズーム中でもキッチリ狙ったところにAFできます!この裏ワザはまた別記事にてお伝えしたいと思うのでお待ち下さい!!
オススメ単焦点レンズ
SEL35F18(APS-C専用)
SEL35F18
E 35mm F1.8 OSS
ソニーストア価格 42,667 円+税
風景撮影やスナップ、ぼけを生かしたポートレートまで幅広いシーンで活躍する52.5mm相当のEマウント専用の大口径単焦点レンズです。全長約45mmと小型・軽量で携帯性に優れ、開放F値1.8の明るく美しいぼけ味を生かした撮影が可能です。
換算約50mmという一番基本となる単焦点レンズの「SEL35F18」は軽量コンパクトなレンズで一眼を初めて持ってボカして遊ぶにはもってこい!
標準と言われる50mm前後のレンズはまさに「ちょうどいい」と言われる画角で普段見えている視界の広さに近いとも言われています。
SEL50F18F
SEL50F18F
FE 50mm F1.8
ソニーストア価格 30,500 円+税
35mmフルサイズ対応の標準単焦点レンズ。重さ約186gの軽量・コンパクト設計で携帯性にも優れており、単焦点レンズの入門としておすすめしたい1本です。非球面レンズを使用した新規光学設計により、諸収差を補正し高画質を実現。開放F値1.8の明るさと円形絞りの採用により、大口径単焦点レンズならではの背景ぼけを生かした撮影表現が可能です。
APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したボディに装着した場合、35mm判換算で焦点距離が75mm相当の中望遠レンズとなるため、ポートレートにも適しています。
ストア価格で30,500円+税、なおかつフルサイズ対応ととんでもなくバーゲンプライス?な「SEL50F18F」
巷では撒き餌レンズなんて言われ方もするレンズですが、とても軽くまさに単焦点入門向けのレンズです。
APS-C機につければ中望遠になるのでポートレートにももってこい。AFが上位機種に比べるともっさり感じる部分はあったりもしますが価格を考えると文句のつけようのない出来だと思います。
SEL55F18Z
SEL55F18Z
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
ソニーストア価格 89,333 円+税
SEL85F18
オススメズームレンズ
SEL18200LE(APS-C)
SEL18200LE
E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE
ソニーストア価格 71,238 円+税
300mmあれば野鳥や飛行機、サーキット、などの焦点距離で勝負するフィールドでもお手軽サイズで挑めます。
27mmの広角でも使うことができるので広角から望遠まで余裕をもって対応が可能です!
SEL24105G
SEL24105G
FE 24-105mm F4 G OSS
ソニーストア価格 149,630 円+税
まとめ
最初に買うべきレンズは"単焦点レンズ一本"または"単焦点レンズ+ズームレンズ"ということの理由はわかっていただけたでしょうか?
「単焦点レンズがオススメ!」とはいえ、自分の撮りたいものに対して正しい機材を選んでこそです。
自分の心とお財布と相談して本当に欲しい物が何か撮りたいものが何か。考えて楽しい一眼ライフを楽しみましょう!