α7シリーズ最新機種にして最新世代,第5世代機にあたる最初のカメラ「α7RⅤ」が発表されました。
「α7RⅤ」は前モデル「α7RⅣ」から3年ぶりの最新モデルで、6100万画素の高画素が特徴の高解像度モデル。
新開発のAIプロセッシングユニットを搭載しAIによる被写体認識が大幅にアップグレードし、ボディ内手ぶれ補正も8.0段と非常に高性能なものとなっています。
市場推定価格は560,000円前後(税込)
発売日は11/25(金) ソニーストアでの予約開始は11/1(火)10時より予約販売開始予定となっています。
この記事では「α7RⅤ」と「α7RⅣ」はもちろん「α7Ⅳ」や「α7SⅢ」「α1」とも比較して行こうと思います。
比較表
α7RⅤ | α7RⅣ | α7Ⅳ | α7SⅢ | α1 | |
センサー | 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R CMOSセンサー | 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R CMOSセンサー | 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R CMOSセンサー | 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R CMOSセンサー | 35mmフルサイズ 積層型CMOSセンサー Exmor R CMOSセンサー |
画素数 | 約6100万画素 | 約6100万画素 | 約3300万画素 | 約1210万画素 | 約5100万画素 |
エンジン | BIONZ XR | BIONZ X | BIONZ XR | BIONZ XR | BIONZ XR |
動画 | 8K24p(1.2倍相当の画角変動) 4K60p(1.2倍相当の画角変動) 4K30p(Super 35mm 6.2K) | 4K 30p(1.8倍相当の画角変動) 4K 24p(6Kオーバーサンプリング) | 4K 60p(APS-C/Super 35mm) 4K 30p(7Kオーバーサンプリング) | 4K 120p(10%クロップ) 4K60p | 8K 30p 4K 120p(10%クロップ) 4K60p |
連射速度 | 最高10コマ/秒 | 最高10コマ/秒 | 最高10コマ/秒 | 最高10コマ/秒 | 最高30コマ/秒 |
AF測距点数 (位相差検出方式) | 693点 | 567点 | 759点 | 759点 | 759点 |
物体認識 | AIリアルタイムAF 人物,動物,鳥,昆虫, 車/列車,飛行機 | リアルタイムAF リアルタイムトラッキング 人物,動物(静止画のみ) | リアルタイムAF リアルタイムトラッキング 人物,動物,鳥 | リアルタイムAF リアルタイムトラッキング 人物,動物 | リアルタイムAF リアルタイムトラッキング 人物,動物,鳥 |
手ぶれ補正 | 8.0段 アクティブモード対応 | 5.5段 | 5.5段 アクティブモード対応 | 5.5段 アクティブモード対応 | 5.5段 アクティブモード対応 |
ファインダー | 有機EL 0.64型 約944万ドット | 有機EL 0.5型 約576万ドット | 有機EL 0.5型 約369万ドット | 有機EL 0.64型 約994万ドット | 有機EL 0.64型 約994万ドット |
モニター | 新開発4軸マルチアングル液晶 3.2型 約210万ドット | チルト液晶 3.0型 約144/236万ドット | バリアングル液晶 3.0型 約104万ドット | バリアングル液晶 3.0型 約105万ドット | チルト液晶 3.0型 約144万ドット |
メモリーカード | Cfexpress Type A/SDカード x2 | SDカード(UHS-Ⅱ) x2 | Cfexpress Type A/SDカード SDカード(UHS-Ⅱ) | Cfexpress Type A/SDカード x2 | Cfexpress Type A/SDカード x2 |
重量(本体のみ) | 638g | 580g | 573g | 614g | 652g |
α7RⅤのAF
「α7RⅤ」の基本的なAF性能の指標となる測距点は
位相差検出方式 測距点数 693点 AFカバー率は79%と
「α7RⅣ」に比べ増加しています。
比較すると、位相差検出方式測距点数567点→693点に AFカバー率は74%→79%に
実はコントラストAFの測距点に限っては425点から25点に減ってます。
ですが、像面位相差による測距でほぼ全てのAFが可能になっていてコントラストAFに頼る必要がほぼなくなったからとのこと。
「α7RⅤ」にのみ備わる機能としてAI処理に特化したAIプロセッシングユニットが搭載されています。
これによって被写体の骨格情報を利用して動きを認識する姿勢推定技術を使った人物認識が可能に
これまでの瞳や顔の認識だけではなく、胴体や頭部の位置も認識するので後ろを向いていたり、帽子を被っていたりしたとしても高精度に認識します。
検出できる被写体の種類も増え
[人物]、[動物]、[鳥]に加えて[昆虫]、[車/列車]、[飛行機]の認識に対応。静止画・動画を問わず幅広い被写体を撮影できます。
従来より認識できた被写体の認識性能もアップしており、従来と比べ、動物に対する認識性能は約40%アップしています。
鳥においても、瞳を認識できる種類や姿勢の拡大に加え、頭や体の認識にも新たに対応
動物と鳥については、設定を切り換えずに1つの設定で認識できる[動物/鳥]設定も新たに加わっています。
車/列車]、[飛行機]、[昆虫]では被写体全体または先頭部や頭部を認識し追尾します。
8.0段光学式5軸ボディ内手ぶれ補正
α史上最高のボディ内8.0段高性能光学式手ぶれ補正を搭載。
高画素機はその特性上、ブレが起きやすく従来の5.5段手ぶれ補正もかなり優秀だったにも関わらず気を抜くとブレが起こりやすいという弱点があった。
ボディ内手ブレ補正が更に進化したことにより安心感がより増したと言えそう。
対応レンズ
- SEL24105G
- SEL70200GM2
- SEL100400GM
- SEL200600G
更にはボディ内手ぶれ補正と対応する手ブレ補正内蔵のレンズを組み合わせることでボディとレンズのブレ補正機能が協調しより大きなブレにも対応することが可能に。
動画撮影時のアクティブモードにも対応するので大きな期待が持てる。
4軸マルチアングルモニター
液晶モニターも大幅なアップデートが加わり、従来のチルト式モニターと横開きのバリアングルモニターのどちらの利便性も兼ね備えた新開発の4軸マルチアングルモニターとなっています。
動画を見ていただくとわかりやすいとは思いますが
- チルトモニターとして使う
- バリアングルモニターとして使う
- 手前に引き出しながらバリアングルモニターとして使う
と言った形で自由にモニターを動かすことが可能に。
ケーブル類との干渉も少なくなる設計となっています。
約944万ドットのファインダー
ファインダーは約944万ドットのクラス最高解像度の電子ファインダーを搭載。
α7Ⅳ比約1.6倍の高解像度化に加え、世界最大0.90倍のファインダー倍率を達成。
ファインダーのフレームレートも標準(60fps)と高速(120fps)が選択でき、動体撮影時においても被写体を追いやすくなっています。
連写/連続撮影性能
「α7RⅣ」に比べ「α7RⅤ」は連続撮影能力が大幅に向上しています。
その理由は高速な書き込みが可能なCFexpress Type Aカードにあります。
「α7RⅣ」では撮影したデータをメモリーカードに書き込む速度が追いつきませんでした。
なので、一時的に撮影したデーターを保存することができるバッファの量が大きく存在しており、そのバッファが埋まってしまうと連写のスピードが大幅にダウンしていました。
「α7RⅤ」では超高速でデーターの書き込みができるCFexpress Type Aカードを採用しており、連写枚数が大幅に向上。
「α7RⅣ」では約68枚だったRAWでの連続撮影枚数が
「α7RⅤ」では
圧縮RAW 583枚
ロスレス圧縮RAW 547枚
非圧縮RAW 135枚
非圧縮RAW+JPEG 88枚
JPEG 1000枚以上
と大幅に高速化
高画素機ならではの弱点であるデーターの重さもほとんど気にならなくなっています。
まとめ
約6100万画素裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載し、最新のAIによるAF技術、そしてさらに高性能になった手ブレ補正、忙しい動く被写体の連写にも耐えうる連続撮影能力
と、期待以上の性能を携えて登場した「α7RⅤ」
特にAIプロセッシングユニットによるさまざまな被写体に対してのAFにはとてもとても興味を惹かれる。
高画素機の弱点であるブレにも8.0段の光学式5軸手ブレ補正を搭載。
かゆいところに手が届くチルトとバリアングルを兼ね備えた4軸マルチモニターを搭載。
とっても期待の持てる新カメラとなっていますね!
「α7RⅤ」の予約開始は2022年11月1日(火) 10時~
発売は11月25日(金)となっています。