11月1日に発売される新作プロ向け一眼ミラーレスカメラ「α9Ⅱ」
同じくプロ向け一眼ミラーレスカメラとして2017年に登場した「α9」の後継機種と発表された「α9Ⅱ」ですが、今回銀座ソニーストアにて先行展示されている実機を触る機会を得ましたので簡単ですがレビューしていきたいと思います。
ポイント
- 操作性の向上
- 接続性の向上
- ワークフローの向上
- UHS-II対応デュアルスロット、1GbpsLAN対応、11ac、USBType C 対応など対応接続端子類が幅広く増加
機能についても細かな部分が突き詰められていて成熟が進みました。
プロ向けならではの正当進化
「α9」ならではの高速なAFと連射性能、ブラックアウトフリーの機能などの基本性能はそのまま。
そのままと言えば進化してないのでは?と思うかもしれませんが細かい部分のフラッシュアップが進んでいます。
この製品はあくまでも「プロ向け」飛び道具と言われるのようなトンデモ性能を求める製品じゃないんです。(α9の時点でとんでもない性能でしたしね)
まさに安定性と信頼性が物を言う製品ですから使い勝手が変わりすぎるのもいけないのかなと思います。
ビューファインダーのスペックが「α7RⅣ」と一緒のになればなあ・・・とも思ったんですが同モデル、複数ボディを使う場合もあるプロ向け機材では変わりすぎてもダメなのかな・・・と考えてみましたが私にはわかりませんでした。
ソニーストア銀座の方にも聞いてみたんですけどわかりませんでした。どなたか教えて下さい!
背面のボタン類は全て第4世代のものになっています。先行発売されていた「α7RⅣ」と同じ質感ですね。
ボタン全てに見直しが入り、質感押しやすさ共に向上しています。
特にマルチセレクターの表面加工とAF-ONボタンの操作性が向上しており、非常に使いやすくなっています。
実際に触ってみても柔らかいクリック感ながらボタンサイズも全体的に大きくなり、押した瞬間もわかりやすくなりました。
マルチセレクターも斜め方向への操作がとてもしやすくなっており、フレキシブルスポットなどでのAFポイントの操作の際に特に使いやすく感じました。
露出補正ダイヤルのセンターに露出補正ダイヤルロックボタンが追加されました。
ボタンを押すたびに、露出補正ダイヤル ロック⇔ロック解除 が切り替わるようになっています。
実際に触ってみた感想は一気に切り替えしたい場合は今までどおり操作できますし、ロックをかければ動かなくなるので見た目は似ていてもモード切り替えのロックのような、「押した状態でなければ操作できない」というものとは違います。
露出補正ダイヤルという撮影中にも操作するであろうダイヤルですからその点はとても考えられているなと思いました。
グリップのホールド性もグリップ部分が大型化されることによって強化されています。
グリップ前側にあるセレクターも水平だったものが角度がつくように変わっており、非常に使いやすいです。
「α7RⅣ」の時も思いましたがこの前側セレクターの進化が個人的には一番良いですね、持ち替えて人差し指を動かしてセレクターを動かしていたのがより、指を動かす距離をより少なくすることができ、ファインダーを除きながらでもスムーズです。
この部分も第3世代までは前側に傾斜していたのですがフラットになりシャッターの切りやすさにもつながっています。
こういった細かい部分はボディを実際に握らないとわからないところですね
そして注目の左上部のセレクター、ドライブモードダイヤルです。
「α9」のボディの特徴と言えばこの連射切り替え/AFモード切り替え機能のついたドライブモードダイヤルですがある部分が非常に使いやすくなっているんです。
写真を見て何が変わったのかわかりますでしょうか?
正面側から見ればわかりやすいかもしれません。
実はAFモード切り替えスイッチのロックボタンがセレクター部分と一体化しているんです。
「α9」はセレクターと隣接する形でAFモード切り替えダイヤルのロックスイッチがあるのですが、これがちょっと曲者で一つの指で切り替えることはほぼできず指を2つつかってロックを解除しつつダイヤルを回すという動作が必要でした。
まだモニターを見ながらであればできるんですが、ファインダーを覗きながらとなると大変でカスタムボタンから変えれる方が楽なのではと思うくらい。(α9は物理ボタンでしかモード切り替えできません)
「α9Ⅱ」ではセレクターの操作の出っ張り部分と押し込みスイッチが一体化しており、押し込みながらでないと操作できなくなっています。
誤操作防止を果たしながらも操作性を失わない非常にかしこい作りです。
非常に大きな進化だなと感じました。
接続及びワークフローは大幅に進化しており、1Gbpsの速度を扱える1000BASE-Tに対応したLAN端子(α9は100BASE-TX)Wi-Fi「IEEE 802.11ac」対応に。
5GHz帯域での高速データ転送が可能になりました。USB Type-C(USB3.2Gen 1対応)の端子も第4世代機らしく搭載されています。
録音面も、デジタルオーディオインターフェースシュー対応しておりフルデジタルでの録音ができるようになりました。
機能の追加としては、蛍光灯や人工照明を自動的に検出して調整し、画質を最大限に高める「フリッカー防止撮影モード」 100 Hzと120 Hzのフリッカーが検出可能になりました。
5軸手ブレ補正も従来の5段から5.5段に進化、メカニカルシャッター使用時のコマ数も5コマ/秒から10コマ/秒に進化しています。
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