皆さんはiPhoneとAndroid、どちらのスマホでより高音質の音楽が聴けると思いますか?
日本のスマホ市場はiPhoneのシェアが高いですが、実はAndroidが誇るBluetooth音質の高さをご存知でしょうか。
今回はそんなスマホの「音」に着目して、メーカーごとに音質差の有無を検証していきます。
この記事をきっかけに「音質」を基準にしたヘッドホン、スマホの選び方を考えてみましょう!
この記事の目次
コーデックについて
検証前に、音質を左右するポイントの一つ「コーデック」という音声圧縮方式を紹介致します。
詳しくは以下を参照して下さい!
コーデックは高音質なものから順にLDAC、aptX HD、aptX、ACC、SBCとありますが、本記事では2種類のコーデックを紹介致します。
AAC
Advanced Audio Coding |
こちらがiPhoneで使われているコーデックです。
SBCより遅延が少なく高音質なコーデックですね。
ハイレゾには対応していませんが高音質低遅延で安定のコーデックと言えます!
最大ビットレートは320kbpsとなっています。
LDAC
ソニーが開発した現状最高音質コーデック、LDAC。
音質優先モードの時にはなんと990kbpsものハイビットレートを誇ります。
iPhone vs Android 音質比較
では本題に入り、実際に音質を比較していきます。
今回はiPhone X と Xperia 10 Ⅱを使って音源を流し、WH-1000XM4を使って聴いていきます。
使用音源:椎名林檎「ちちんぷいぷい」
形式:wav
ビットレート:16bit/96kHz 3072kbps
※ iPhone上にApple Music画面が表示されていますが、再生時は同じwav形式の音源を使用しています。
① iPhone X(AAC)で再生
AAC対応のiPhoneで再生したところ、普段生活で音楽を聴く分には全く問題ない音だと私は考えました。
ただ、後述するLDACと比較して少しこもった感じの音がすると感じました。
詳細に感想を述べるとこんな感じです。
- 色々な音がごちゃ混ぜになっている感覚で、一つ一つを注意して聴こうとすると疲れる。
- ボーカルの浮き方がイマイチ。
- バックバンドの細かい表現は届きにくく、平らに聴こえてしまう。
※ iPhone上にApple Music画面が表示されていますが、再生時は同じwav形式の音源を使用しています。
② Xperia10 Ⅱ(LDAC)で再生
一方、LDAC対応のXperiaで再生したところ、よりクリアに聴こえると感じました。
もう少し詳細に感想を述べるとこんな感じです。
- AACに比べて、一つ一つの音が明確に聴こえる。
- 構成音一つ一つが耳に届くのでごちゃごちゃせず、うるさいと感じにくくなる。
- 音の立ち上がりがハッキリと聴こえる。
- 管楽器はよりオリジナルに近い音質で聴こえる。
- パーカッション、シンバルの一打音が聴こえやすい。
- フルートの音色は段違い!
まとめ
結論、今回使用した2つのデバイス間に音質の差は確かに存在していました。
しかし、2デバイス間の音質差は通勤通学時に音楽を聴いたり、掃除洗濯など家事の間に聴いたりする際に気になるレベルではありませんでした。
普段生活でJ-POPや洋楽を主に聴く方は操作性重視のiPhoneがオススメですが、音楽にこだわりを持っていてクラシックやジャズを嗜む方にはXperiaがオススメです。
※高音質モードのLDACの場合、接続の不安定になる場合もあります。(通常自動で接続重視のモードに切り替わります)
接続が途切れてしまうような場合は接続優先モードなどの安定性重視のモードに切り替えましょう。
LDACはモードの切り替えによって音質だけでなく接続安定性も高いコーデックなので安心して利用できますね!
AACは遅延の大きさが特徴で、音楽ゲームをプレイしたり動画を観たりする際、映像と音声にラグが生じるケースがあるようです。
追記:オススメ機材
LDAC音質を体験するには Xperia 5 II × WH-1000X M4 の組み合わせがオススメ!
Xperia 5 II
WH-1000X M4
一度聴いてしまうと、もう他では満足できなくなりますよ!
細かい差ではありますが、音質の追求にこだわってみてはいかがでしょうか。