ブルートゥース接続の無線ヘッドホン、イヤホンに必ず書いてある項目【コーデック】
「そんなの気にしたことないよ」という方も多くいらっしゃるかと思いますが、コレ結構重要なんです。
この記事では「コーデック」を中心にヘッドホン、イヤホンの選び方を考えてみましょう!
この記事の目次
コーデックとは?
「コーデック」というのは"音声圧縮の方式"のことで、無線で音声データを送信する際に音声データを圧縮してイヤホン,ヘッドホンに送るのですがその圧縮の方式によって音質や遅延が変わります。
代表的なコーデックは
- SBC
- ACC
- aptX
- aptX HD
- LDAC
などがあり(他にもあります)それぞれに特徴があります。
コーデックにより音質が変わってくるので、ワイヤレスでも高音質なヘッドホン、イヤホンを探している方は必ずチェックする必要があります!
見落としがちなのが、受け側(イヤホン等)は対応していても出力側(スマートフォン、音楽プレイヤー)が対応していない場合。
「ハイレゾ対応と思っていて使っていたけどハイレゾで再生できてなかった!」なんて悲しいこともありうるのでしっかりとした確認したほうが損しなくて済みます。
ブルートゥースのバージョン
対応しているブルートゥースのバージョンも重要な要素です。
ver.3.0以上であれば互換性があるのでそこまで神経質になる必要はあまりありませんが、お持ちの端末がver,4.0以上に対応していると良いかと思います。
ver.4.0で大幅な省電力化が進んだので電池もちがかなり改善されました!
ほとんどのイヤホン、ヘッドホンがver.4.0以上に対応しているので問題ないかと思います。
ちなみに今最新のブルートゥースのバージョンはver.5.1となっています。
音質面ではどうかと言うと、実は直接ブルートゥースのバージョンによって音質が大きく変わることはありません。
ver.4.1で安定性が、ver,4.2で通信速度が向上しているのでノイズなどが減った分多少影響はあるのかもしれませんがそれほど大きな差ではないと言ってしまってもいいのではないでしょうか?
コーデックごとの差
コーデックにはそれぞれ特徴があります!
安定性重視のものから高音質、低遅延のものまで様々なものがあり特にハイレゾ対応のコーデックは限られています。
SBC
一番標準的なコーデックがSBCです。
音声送受信に対応しているブルートゥース機器は必ずこのSBCに対応しており、まさにベーシックなコーデックと言えます。
弱点としては遅延が大きく動画などを見る際に音声とのズレと感じることがあります。
情報量は328kbpsです。
AAC
SBCより遅延が少なく高音質なコーデックがAACです。
主にiPhoneなどで使われているコーデックでアップル系の機器での最高音質コーデックとなります。
対応機器はiPhoneだけに留まらずAndroidでも対応している機器は増えてきています。
ハイレゾには対応していませんが高音質低遅延で安定のコーデックと言えますね!
aptX
主にAndroidで使われているコーデックがaptXです。
これまでに登場したSBCやAACより遅延が少なく高音質です!
更に高音質なaptX HDや低遅延なaptX LLなどもあります。
情報量は384kbpsです。
aptX HD
更にaptXが高音質になったのがaptX HD
ワイヤレスでもハイレゾが楽しめるコーデックの一つです。
情報量は576kbpsです。
LDAC
ソニーが開発したコーデックLDAC
その特徴はなんといっても現状最高音質のコーデックであること。
音質優先モードの時にはなんと990kbpsものハイビットレートを誇ります!
対応している場合はLDACで通信することをオススメします!
現在使っているブルートゥースコーデックを調べるには?
今使っているブルートゥースのコーデックを調べる場合、一番お手軽なのは今接続中のイヤホン・ヘッドホン専用のアプリを使えば分かる場合があります。
(SONYであれば「Headphones」アプリ)
Androidの場合開発者オプションから見ることもできますがセキュリティ的にもあまり良くないのでオススメはしません。
端末情報のビルド番号を数回タップすると開発者オプションをオンにすることができます。
チェックした後は開発者オプションをOFFにすることをオススメします(一部アプリがセキュリティで起動しなくなったりもしますし・・・)
iPhoneの場合専用アプリで見ることができない場合は確認することができません。
イヤホン・ヘッドホン側が対応していればACCで接続できていると思って良いでしょう。
オススメのコーデックは?
なんといっても高音質のLDACがオススメ!
とはいえLDACにも弱点があります。
町中など通信環境が安定しない場所ではなかなかハイビットレートを保ち続けることは難しく安定した通信環境でないと990kbpsは出ないと言われています。
ですがその場合は標準モード(660kbps)や接続安定モード(330kbps)に自動で変わるので特に操作が必要なわけではありませんので過剰な心配は不要です!
LDACは通信量が多い分他のコーデックに比べ遅延が多いと言われてますが動画などで遅延を感じるほどではないので大きな問題になることは少ないかと思います。
これはLDACに限りませんが、ブルートゥースの無線イヤホン・ヘッドホンでリズムゲームなどのシビアなタイミングを要求されるようなゲームなどはいくら他の低遅延のものであってもやはりシビアな環境では実感のある遅延レベルですので大人しく有線イヤホンを使うことをオススメします。
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