「α7SⅢ」で新しく採用された新しいメモリーカード「CFexpress TypeA」カード
「デジタル一眼カメラでの連続撮影や高ビットレート動画など、大容量データの書き込みにも適した次世代高速メモリーカード」とのことですが実際にはどんなメリットがあってこれから先のメモリーカード事情はどうなっていくのでしょうか?
この記事ではSDカードとの違いとこれからのメモリーカードの移り変わりについてお話していこうと思います!
※追記 フラグシップモデルの「α1」にも採用!4K120p撮影や8K30p撮影には必須になりそうですね!
CFexpress Type A カードとは
「CFexpress Type A」カードとは、一般的な一眼カメラやコンパクトデジタルカメラで使用されているSDカードに比べコンパクトサイズでありながらより速度が高速な次世代のメモリーカード。
CFexpressカードはA/B/Cの3種類があり、それぞれサイズが異なります。
Type Aが一番小さくB,Cの順で大きくなります。
その中でもSDカードの変わりになるのがType Aカードとなります。
ちなみにCFexpress Type B カードは既に作られており、XQDメモリーカードと同サイズとなっています。
XQDとCFexpressは内部接続が異なりXQDに比べてもっと速い速度を出せるのが特徴となっています。
どうしてそんなに速いの?
CFexpress Type Aカードは従来のSDとは違うPCIe Gen3インターフェイス、MVMEプロトコルにて通信を行っています。
Type AはPCIe 1レーン(8Gbps)
Type BはPCIe 2レーン (16Gbps)
Type CはPCIe 4レーン (32Gbps)
となっています。
パソコンに少し詳しい方は「PCIe」や「MVME」という単語に覚えがあるかもしれません。
実は第三世代ハイスピードSSDとして使われているものもCFexpressと同じ「PCIe」と「MVME」を利用しています!
これからのメモリーカードはどうなる?
「α7RⅣ」の6100万画素のRAWデータや4K 120pの動画データなど最近のカメラは非常にデータサイズが大きくなってきました。
テレビもハイビジョンから4Kに、DVDからブルーレイに移り変わってきたように今現在のSDカードの速度では今は良くとも、数年後には遅くて使いにくい規格になっているかもしれません。
CFexpressは次世代の大容量データの読み込み書き出しに対応した規格でCompact Flash Association(CFA)によって定められた全世界共通の規格です。
今話題となっているCFexpress Type Aカードは先日発表された「α7SⅢ」が初採用ですが、これからメーカー問わず大容量データーを扱うようなカメラには採用されていくと考えられます!
SDカードスロットと共有できるCFexpress Type Aスロットがこれからのスタンダードになると私は思っています。
ぶっちゃけ必要なの?
「α7SⅢ」を使い動画を撮る場合にはCFexpress Type Aカードを使わないと使えない撮影モードがあります。
動画 : 4K 記録 スロー&クイックモード XAVC S-I記録 フレームレート120 fpsの設定時
FHD 記録スロー&クイックモード XAVC S-I記録 フレームレート240fpsの設定時
静止画: 非圧縮RAW形式で1,000枚以上の高速連写
「α7SⅢ」の目玉機能である4K 120pでの録画、そしてFHD 240pのスロー動画を撮るには「CFexpress Type A」カードが必須となっています。
一秒あたりの動画の容量もこれまでの比ではない容量となっているので、「α7SⅢ」のスペックを活かし切るためにはCFexpress Type Aカードが必須と言えます。
「静止画における非圧縮RAWでの1000枚以上の高速連写」はなかなかする方はいないかと思いますが・・・笑
現状では限られた状況でしかそのスピードを活かし切ることはできませんが、メモリーカードの転送速度は撮影時の快適性に直結しますし家に帰ってからパソコンにデータを読み出す時の待ち時間も大幅に短くなり、よりシームレスでストレスの少ないデーター移動ができるようになります。
数年後4K 120pや高画素化が当たり前になった時にそのメリットを存分に感じることができるはずです!
「α7SⅢ」をご購入される方はぜひぜひ、新世代のメモリーカード「CFexpress Type A」カードを試してみてはいかがでしょうか?
ソニー製「CFexpress Type A」カード「CEA-G」シリーズは「α7SⅢ」と同じく10/9発売となっています!
160GB 46,000 円+税