以前のコラムD端子でクリアな映像を! DVDをより綺麗な画像でみるには
で、D端子ケーブルでの接続をお勧めしましたが、D端子は映像を伝送する
ケーブルです。今回はオーディオ用のケーブルを取り上げます。
DVDプレーヤーに一般的に付属してくるピンケーブルでは、DVDの
映画ソフトなどに記録されている5.1chの音声をそのまま楽しむことは
出来ません。
赤と白のピンケーブルにはそれぞれ1chの音声信号がアナログで
流れています。合計2chで、これではせっかくDVDに5.1chの音声が
記録されていても完全な形で聴くことが出来ません。
そこで登場してくるのがオーディオ用光デジタルケーブルです。
DVDの5.1chの音声は、圧縮された信号として記録されています。
オーディオ用光デジタルケーブルはその圧縮された信号をそのまま
伝送するケーブルです。
ピンケーブルの場合は、圧縮された音声を一旦DVDプレーヤー内で
5.1chに戻した上で、2chに再圧縮するため、欠落する信号があります。
また、オーディオ用光デジタルケーブルですと、流れるのはデジタル
の光信号(DVDプレーヤー側のコネクタを覗くと赤く光っています)
なので、非常に雑音に強くなっています。と言うのは、光信号ですと、
電気的な雑音が遮断されますし、デジタル信号は基本的に0と1の状態
の信号しか扱わない、エラー訂正符号の採用、などの理由で、基本的に
雑音に強いからです。
ピンケーブルですと、近くに強力な雑音源(パソコンや家電など)が
ありますと、その雑音がそのまま音声信号に乗ってしまいます。が、
光デジタルケーブルですと、それがありません。
ですから、たとえDVDプレーヤーでCDなどの2chの音声を聞く場合でも、
光デジタルケーブルを使用することは有利になります。
また、ケーブルが1本で済むというメリットもあります。
ですが、ケーブルの取り回しには注意が必要です。光デジタルケーブル
の中身は光ファイバーになっています。最近のケーブルは強くなって
きていますが、プラスチックなので、あまり曲げると破損してしまいます。
さて、DVDプレーヤーから光デジタルケーブルを使用して音声を楽しむ
ためには、AVアンプと呼ばれるアンプが必要になります。
これは、人の耳に聞こえる音声信号はアナログなので、デジタル信号
をアナログに変換する必要があるためと、5.1chの音声信号をスピーカ
に出力することはテレビでは出来ないためです。
DVDプレーヤーとAVアンプを光デジタルケーブルで接続して、5.1chの
スピーカをセッティングすれば準備完了です。
※関連するレポートはこちら。
光デジタルケーブルを使えば、DVDの5.1chを楽しめますし、2chの場合
でも一味ちがったクリアな音が再生できますよ。
AVアンプはこちら、
DVDプレーヤーはこちらで扱っています。