この言葉、冬になると必ず数回耳にします。
ところが、実は不良品はまずありません。
どうして「去年買ったばかりの石油ファンヒーター」に
このようなことが起こるのでしょうか?
そこで、灯油について少々お話いたします。
冬のシーズンも終わり、灯油が残ることがあると思います。
そんな時、皆さんはどうされているでしょうか。
この残った灯油を邪魔だから、南向きのベランダに置いたとします。
そうすると、タンクの中の灯油は温室状態になりますから、
タンクの中で、水面の灯油が蒸発します。
蒸発した灯油はどうなるでしょう。
当然、水蒸気となり、夜には蒸留水(真水)となって、
またタンクの中に戻ります。
この動作を春先から夏を経て、毎日繰り返し、
秋口となります。
そして、冬のシーズンインしたときに、石油ファンヒーターに
使われることになります。
ところで、真水は燃えるでしょうか?
燃えるわけがありません。
この不純物の混じった灯油が曲者になります。
不純物の混じった灯油は石油ファンヒーターの気化器
(灯油を液体から、気体のガス状に変える部品)を目詰まりさせ、
ついには火がつかなくなります。
また火がついたとしても、目詰まりしてくるため、
安定した青い火が出にくく、不完全燃焼の赤い火が
出やすくなります。
そこで結論です。
灯油は必ず新しいものを使ってください。
また灯油はできるだけ、シーズン中に使い切ってください。
どうしても残ったら、地下室のようなところに保管するのが
一番ですが、それも危ないので、近所のスタンドなどで
処分してもらうのが一番いいと思います。