ストリーミングが全部ハイレゾに？「DSEE」を使って全ての音がハイレゾ並に！？

2020年9月15日 2020年10月3日 7分53秒

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ソニーが誇る音質向上技術の「DSEE」

現在では初代「DSEE」から進化した「DSEE HX」そしてAI技術を取り入れた「DSEE Ultimate」がワイヤレスヘッドホンや、イヤホンそしてXperiaやウォークマンに搭載されています！

どんな音源もハイレゾ相当にしちゃう夢のような技術、「DSEE」についてこの記事では紹介していきたいと思います！

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この記事の目次

1 圧縮音源やストリーミングをハイレゾに！？
2 AI技術で更に"自然"に進化した「DSEE Extreme」
3 ストリーミングと組み合わせると最強？？？
4 「DSEE」のデメリット
5 まとめ

圧縮音源やストリーミングをハイレゾに！？

「DSEE」とは「Disital Sound Enhancement Engine」の略

初代の「DSEE」はMP3などの圧縮音源を非圧縮のCD音源並に拡張する技術でした。

圧縮によって失われてしまった情報を予測演算によって補完。音質向上させる技術です。

現在使われている「DSEE HX」は更に【ビット拡張技術】というものを合わせており、CD音質のデーターを24bti/192kHzのハイレゾ音源並にアップスケーリングするというもの！

ウォークマンに搭載されているのはもちろんのこと、ワイヤレススピーカーやワイヤレスイヤホン、ヘッドホンそしてスマートフォンの「Xperia」シリーズにも「DSEE HX」が搭載されており、様々な機器でハイレゾ並の高音質を楽しむことができちゃいます！

AI技術で更に"自然"に進化した「DSEE Extreme」

更に進化した「DSEE Ultimate」では失われてしまったデータの予測補完時にAI技術、ディープ・ラーニング・ネットワーク（DNN）技術を使い音の解析を行っています。

これによって、より自然なアップスケーリングが可能となっています！

「DSEE HX」「DSEE Extreme」では音楽データの圧縮時に失われてしまった高域信号の成分を低域信号の成分から予測して補完するということをやっているのですが、ここで大切なのが、対象となる低域の信号を正確に解析すること。なぜなら世の中には、ボーカル、打楽器、ギター、ピアノなど、さまざまな音があり、それぞれ音の特性が異なっているからです。たとえばボーカルはあまり高域の信号が含まれず音の立ち上がりもさほど速くないのに対し、打楽器は高域の信号が豊富で音の立ち上がりが速いという違いがあります。それゆえ、従来の「DSEE HX」では、ボーカル寄りの音質調整をすると打楽器が弱くなり、打楽器寄りの音質調整をするとボーカルに不自然さが出てしまうといった弱点がありました。
そこで、新しい「DSEE Extreme」ではAI技術の最先端であるディープ・ニューラル・ネットワーク（DNN）技術を駆使して再生している音の解析を行い、ボーカルに対してはボーカル向けのアップスケーリングを、打楽器に対しては打楽器向けのアップスケーリングをリアルタイムに切り換えながら適用できるようにしています。これによって、ボーカルの声を美しく響かせながら、同時に打楽器の迫力ある立ち上がりをよくするということができるようになりました。
WH-1000XM4 開発者インタビュー DSEE担当山本さんのコメント

つまりは、AIが楽曲のタイプを解析、そのAIの技術を用いてより自然で効果的なアップスケーリングを実現しているということ！

AIの学習、DNNについてもソニー・ミュージックの大量のデーターを用いた「学習」とそして「評価」についても実際に現場でマスタリングを行っているエンジニアの助言があるからこその「DSEE Ulutimate」でありソニーだからこその技術だと言えますね！