ソニーの最高音質イヤホンとの呼び声も高い「IER-M9」
を試聴する機会を得たのでレポートしたいと思います。
筆者の私事ではありますが、昔から音楽を演奏したり、聞いたりすることが多く、今でもオーディオ製品、特にポータブルオーディオ、イヤホンヘッドホン等には多く触れておりハイエンドからローエンドまで多少の知識があります。私見も混ざり、多少難しい内容になるとは思いますが最後まで読んで頂ければ幸いです。
多BAによくある籠りがちな音のイメージは一切ありません、uniquemelodyや64 audioの様なベント穴やAPEXシステムのような籠もりを解消するようなシステムは特にありませんが、マグネシウムインナーハウジングから直接音が伝わるのでが非常に違和感のないクリアで高解像度なサウンドです。
特にトゥイーター、スーパートゥイーターの質がとてもよく独自開発のBAドライバならではの能力を発揮していると実感できます。
デザインについても、いつも特徴的な形のイヤホンを出してきたソニーですが今回は一般的なIEMタイプのイヤホンに近くそれでいても特別感を主張してくるデザインとなっていますね。
BAドライバ自体はチューニングを重ねバランスを取ればもちろん、数が多い方が音の質や量は良くはなるがどうしても「味」が濃くなってしまいます。
濃くなることによって旨味も増しますがどうしてもジャンキーな味付けになりがちです。
各社ハイエンドメーカーはそのジャンキーさを減らし、旨味のみを抽出するような努力をチューニングでしていますが、ソニーはBA一つ一つの実力が良ければ5BAでも十分に鳴ってくれるのだと感じたと同時にソニーの高い技術力を感じました。
高音 綺麗に抜けていく感覚はあるが音圧は大きめ、刺さる感覚はそれほどないが苦手な人には少し気になるかもしれません
中音 試聴機はエージングがそれほど進んでないので音の量は多くはないが必要十分、しっかり鳴らしたあとの個体であればもう少し出てくると思います。
低音 弱めではあるがステージモニターという特性を考えれば妥当な音量、低音を効かせたい人には物足りないかもしれません
ウォークマンの濃厚なサウンドに対してとても綺麗に対応できは味付けを少なくそれでいながらヌケが良く、ボーカルが近く解像度もかなり高いです。
少々音量が出にくいので、スマートフォンで鳴らすには物足りない可能性が高いです。
それも合わせてDAPやポータブルアンプを使って視聴するのがオススメ!
出力がないと高解像度も活かせないので是非ZX300やWM1A/Zでのご使用がベストだと思います。
コネクター部分が深く、純正のケーブルと組み合わせればコネクター部分が歪んだりせず耐久性の高い仕様になっているのですが、純正のケーブル端子でないと大きさが合わず段差ができてしまうところは少し残念...
あくまでもモニターサウンドなので他の音をかき消すようなことがないような音作りをしており、その点では低音好きには響かない可能性が高いと思われる。低音不足の点はリケーブルで改善できるかもしれないが、純正のフィット感を考えると耐久性とスッキリとした見た目は犠牲になってしまうので考えもの。
クラブ系の音楽等でバスの音圧を感じたりベースの響きを感じるみたいなことは難しそうだが、音自体はモニターライクではあるがとてもパワフルなので迫力不足にはなりません。
この価格帯の中でモニターサウンドであるとだとカスタムIEMメーカーのIEMタイプばかりではあるがそれ以外の選択肢になるとても良い製品に仕上がっていると思いました。
ワンランク上のモニターイヤホンをお探しの方に非常にオススメの一本です、是非ご検討くださいませ!
IER-M9 129,880 円+税
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