ソニーブランドから電撃発表されたゲーミングブランド「INZONE」
その第一弾として発表されたゲーミングヘッドセットの「INZONE M9」「INZOEN H7」「INZONE H3」
ゲーミングモニターの「INZONE M9」「INZONE M3」
この記事では新発売のゲーミングヘッドセット「INZONE M9」と「INZONE M3」のレビューを書いていこうかと思います。
簡単な内容にはなりますが、実際にゲームで使ってみたのでその感想もお伝えします!
実はサブブランドを立ち上げるということはとてもビックで、意味のあることであって、カメラブランドの「α」やテレビの「BRAVIA」などと並ぶ大きな出来事。
それだけソニーの本気度が伝わってくる商品ということで期待が高まります。
発売されたヘッドセットは3種
ワイヤレス+ノイズキャンセリング付の「INZONE H9」
ワイヤレス の「INZONE H7」
有線モデルの「INZONE H3」
の三種類となっています。
モデルごとの違い
立体音響 | ○ | ○ | ○ |
---|---|---|---|
立体音響個人最適化 | ○ | ○ | ○ |
ノイキャン/外音取り込み | ○/○ | ー | ー |
イヤーパッド | ソフトフィットレザー(合成皮革) | ナイロン | ナイロン |
ワイヤレス接続方式 | 2.4GHzワイヤレス接続/Bluetooth | 2.4GHzワイヤレス接続/Bluetooth | ー |
バッテリー | 最大32時間(ノイズキャンセリングOFF時) | 最大40時間 | ー |
充電しながらプレイ | ○ | ○ | ー |
PCソフトウェア「INZONE Hub」 | ○ | ○ | ○ |
Perfect for PlayStation®5 | ○(操作性&ステータス表示機能) | ○(操作性&ステータス表示機能) | ー |
「INZONE」シリーズの特徴はソニーの高い立体音響技術による高い定位感
そして最上位モデル「INZONE H9」に搭載されている業界最高性能のノイズキャンセリング性能
また、「INZONE H9」「INZONE H7」はUSBトランシーバーによるPC/PS5との接続に加えて同時にBluetooth接続にも対応。
ゲームをしながらスマホのDiscordなどの通話アプリと組み合わせて使用することが可能となっています。
「INZONE H9」のイヤーパッドには肌触りの良さ、遮音性に優れるソフトフィットレザー
「INZONE H7」「INZONE H3」のイヤーパッドにはナイロンを使用
他のゲーミングヘッドセットによくある素材ではありますが、高品質で使い勝手の良いものとなっています。
INZONE H9
最上位モデルの「INZONE H9」を見ていきます。
上記の特徴でも簡単に説明しましたが、「INZONE H9」の最大の特徴は高性能なノイズキャンセリングがついていることです。
最近のゲーミングヘッドセットのトレンドにもノイズキャンセリングが入ってきており、各社ノイズキャンセリング&ワイヤレスのヘッドセットが今のトレンドと言えます。
オーディオ用のワイヤレスヘッドホンにおいて、トップティアのノイズキャンセリング技術を持っているソニーだからこそできる製品だとおもいます。
「INZONE H9」のソニーストア価格は36,300円となっています。
同梱品はヘッドセット充電用の1.5mのUSB A-Cケーブル、保証書等に加えてステッカーが付属
USBのドングルはPCおよびPS5用となっています。
サイド部分に切り替え用のスイッチがついています。
ヘッドセットの第一印象としては白黒のコントラストが映えるデザインだと思いました。
最新のノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM5」にも少し近いような雰囲気がありますね。
同じ技術が含まれているのでそういった意図もあるんでしょうか?
ヘッドセットなのでもちろんマイクがついています。
回転して跳ね上げるとマイクがミュートになり、下ろすとオンになるゲーミングヘッドセットでは定番かつ使いやすい方式。
マイク自体もハリガネのようにクセがつけられるので微調整もらくらく。
ゲームプレイ中でも簡単に操作ができる用に本体にも操作系がついています。
左部分には充電用のUSB-C端子、ノイズキャンセリング/アンビエントサウンド切り替えスイッチ/ボリュームダイヤルが搭載
アンビエントサウンドというのは外部の音を取り込む機能で、ヘッドセットを装着している状態でもアンビエントサウンドをオンにすることによって会話などができます。
ゲームの音を聴きながら外の音が聞こえるので話しかけられた場合でも同時にゲーム音を聴きつつも会話ができます。意外と便利
右側にはゲーム音とVC音量のバランスを調整できるスイッチ、Bluetooth用ボタン、電源ボタンがついています。
USBでの低遅延接続に加えてBluetoothも同時に使用可能。
PS5からのゲーム音をUSBで受け取り、スマホのアプリでDiscordなどのボイスチャットを扱うことができます。
イヤーパッドはソフトフィットレザーを採用
オーディオ向けのノイズキャンセリングヘッドホンの最上位モデル「WH-1000XM5」と同じ素材を使用。
一日数時間つけるものですから肌に触れる部分は重要ですよね。
クッションも低反発のものを使っており、メガネをした状態でも快適にに使用することができます。
ヘッドの部分も同一の素材でしっかり沈み込み、全体でヘッドセット本体の重量を支えるのでつけ心地の向上に一役買っています。
PC接続時には「INZONE Hub」という専用ソフトが使用可能です。
詳しい内容は試用レビュー時にお話します。
INZONE H3
「INZONE H3」はエントリーモデルの有線モデルです。
目玉の立体音響はそのままに価格を抑えたエントリーモデルとなっています。
ソニーストア価格は12,100円(税込)となっています。
USBのオーディオボックスに本体から伸びる3.5mmジャックを挿して使う方式です。
ヘッドセット本体の操作系はシンプルでボリュームダイヤルのみとなっています。
複雑な操作がない分使いやすいとも言えますね。
使ってみた感想
実際に「INZONE H9」を使ってゲームや動画鑑賞など普段通りに自宅のPCで使ってみました。
まず、最初に感じたのは「立体感」です。
私は普段FPSなどのシューティングタイトルを遊ぶことが多く、普段から様々なヘッドホンやイヤホンでゲームを遊ぶことが多いのですが、この立体感、定位感は素晴らしいと感じました。
例えばApex Legendsで扉を挟んで相手と戦っている時には前後左右はもちろんのこと、上下の感覚もしっかりと分かり自分を中心に音の聞こえる座標がわかるような感覚がありました。
Valorantではリーコンやカメラなどのスキルで作れるオブジェクトから音が出たりするのですが、その位置を特定するのもとても正確で有利にプレイすることができました。
ノイズキャンセリングの優秀さも合わさり、他のノイズを減らしてくれる分ゲーム音に集中できるので聞き分けやすさもより向上しているはずです
個人的には自宅のような比較的周りが静かな環境より、オフライン大会やe-sportsカフェなど他のプレイヤーもいるような環境でこそ実力を発揮すると思います。
ソフトウェア「INZONE Hub」では各種設定ができるのですが、イコライザーのプリセットは少し物足りないかなと思いました。
もちろん、手動で設定すれば良いのですがもう少しプリセットのバリエーションが多いとカジュアルプレイヤーにも優しいのではと感じました
ダイナミックレンジコントロールという機能が個人的に注目しており、どういった機能かというと
「大きな音はそのままに、小さな音だけ音量を大きくする」機能です。
銃声やオブジェクト、爆発物などの大きな音はそのままに、足音やスキルの発する音など重要ながらも聞き落としがちな音を大きくし聞き取りやすくしてくれる機能です。
最初は「足音の距離感が違う?」と思ったのですが原因はこのダイナミックレンジコントロールでした。
しばらく使ってみると足音等の音だけ聞き取りやすくなっているので聞き逃しが減りより情報戦で勝ちやすくなったように思いました。
親切で良い機能だなぁと思ったのはサイドトーン(ループバック)機能で
ノイズキャンセリングで周りの音が聞こえにくくなるということは自分の喋っている声も自分で聞き取りづらくなってしまう小さくなってしまうのですが口元のマイクから自分の喋っている声をヘッドホン側に再生してくれるので違和感なくボイスチャットを楽しむことができる点です。
また、ゲームによってイコライザーなどの設定を変えたいプレイヤーも多いかと思うのですが「INZONE Hub」ではアプリ連動設定があり、特定のアプリを起動すると設定したプリセットに自動で切り替わる機能もあります。
ボイスチャットの声とゲームの音声を別々に調整できる機能が「INZONE H9」にはあり、これも賢いなと思いました。
複数人と喋りながらプレイする際にはゲーム音に対してVCが小さかったり大きかったりしがちなのですがワンボタンで切り替えることができるので重宝しました。
どういう処理をしているのかな?と思ったんですが、サウンドデバイス上では別々の機器として認識しているみたいですね、録画する際にVCを乗っけずにゲーム音だけ録画したりVCだけ録音したりできるのでこれは配信者や動画クリエイターの方が重宝しそうだなあとも感じました。
ここまで褒めてばっかり来ましたが一点だけものすごく残念な部分があります。
それはマイクの音質です。
正直に言ってマイクの音質は良いものではありません。
他が非常に優れているので惜しい点ではあるのですが、マイク音質に期待して購入すると後悔してしまう可能性があります。
※追記 本体ソフトウェアアップデート「Ver.01.002.005」にて通話相手に送られる音声の品質改善が行われました。(H9,H7対象)
まだ「INZONE」ブランドは発足したばかりでこれから改良の余地がたくさんあるかと思うので第二弾製品に期待しましょう。