「3Dオーディオ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
通常「LとR」に2chで表現される音源とは違い、もっと多数のチャンネルを使って空間的に音を鳴らすことができる技術のことです。
プレミアムな音楽というと、純粋な高音質化に特化した「ハイレゾ」が定番となってきている中、新たな「3Dオーディオ(立体音響)」のサービスとしてソニーから発表されたのが「360 Reality Audio」です。
今回はそんな次世代の3Dオーディオ「360 Reality Audio」に対応した2つのスピーカー
「SRS-RA5000」と「SRS-RA3000」について実機を交えてご紹介していきたいと思います!
思ったより長くなってしまいそうだったので「360 Reality Audio」の試聴レビューについては次の記事でご紹介します!
登録方法から有効な使い方までたっぷり解説しちゃいます!!
360 Reality Audioとはナニモンか?
「3Dオーディオ」と言われるフォーマットの中でもメジャーな「ドルビーアトモス」などと同じ立体表現の方式である「オブジェクトベース」となっている「360 Reality Audio」
聞いている人(リスナー)を中心に360度の音場を作り、その中に製作者側が決めた位置の座標に、楽器、声、効果音などを自由に配置することができるというもの。
仮想の音場にオブジェクト(楽器や声,効果音など)を置くことからオブジェクトベースと呼ばれる方式です。
「沢山の音に加えて位置情報もあるなら音源データーの容量ももメチャクチャ大きいのか!?」と思われるかもしれませんが、そこまで容量は大きくなく、ビットレートは1.6Mbpsくらいだそうです。
容量感覚で言うと・・・
mp3(320kpbs)<非圧縮CD(16bit/44.1kHz)<360 Reality Audio<圧縮ハイレゾ(FLAC 24bit/48kHz)
くらいの感じ。
ハイレゾほどではないけどCDよりかは大きな帯域、データー量が必要。というわですね
上位モデル「SRS-RA5000」
「360 Reality Audio」に対応したスピーカーは現状2機種。
「SRS-RA5000」と「SRS-RA3000」の2モデルとなります。
上位機種の「SRS-RA5000」は7つのユニットによる全方位スピーカーシステムを搭載。
部屋のどんな場所にいても立体感そして臨場感を得られる高音質設計。
上部の3つのスピーカーで高さ方向の音場を再現、中央の3つのスピーカーで水平方向の音場をつくることで水平かつ上からも包み込まれるような体験を再現します。
下部にはサブウーファーを搭載し、立体感のある低音を実現。
まさに、一台で部屋を音楽で満たす設計となっています!
最上部には状態表示を示すインジケーターランプ
側面の上側にはタッチ式のボタンが上部に6箇所ついており、各種操作はこちらのボタンからすることができます。
上の写真は本体の左側で、左から「電源」「入力」「Immersive AE」の切り替えボタン。
「Immersive AE」は2chの音声を独自のサラウンド技術で臨場感、広がりのある音場で体感できるシステム。
この「Immersive AE」も注目ポイントの一つですね
左側には「再生/一時停止」「 音量調整」のボタン。
下部にはアナログ入力端子も備えています。
NFCもココですね。上の大きい穴はバスレフポートとなっています。
底面に電源ポートがあります。2方向にコードを逃がす作りですね。
足もインシュレーターの役割を兼ねた設計になっており、不要な共振を防ぐ設計で高音質化に貢献しています。
お買い得狙い目モデル「SRS-RA3000」
「SRS-RA5000」に比べて一回り小さいお買い得モデルが「SRS-RA3000」です!
スピーカーとしても程よいサイズで価格も抑えられていて、狙い目はコッチ(?)かもしれませんね
小さめのボディサイズの「SRS-RA3000」ですがもちろん、こだわりのある設計となって
上部には360度方向に音を拡散させるオムニディヒューザー
その下には約80mmの大サイズのフルレンジスピーカー
サイド部分には低音増強用のパッシブラジエーター×2、そして音を拡散させるためのビームトゥイーター×2が搭載!!
ビームトゥイーターの多数の穴から出てくる波長が重なり合うように設計されており、75度上方向に広がる音を効果的に形成、立体的なサウンドの実現に大きく貢献しています!
操作系はわかりやすく、上部に全てまとまっています。
操作はタッチ式で、真ん中部分には再生系統(再生/一時停止 音量)
上部にはインフォメーションランプが一緒になった操作系ボタンが配置されており
左から「電源」「入力」「WiFiネットワーク」「Bluetooth」「Immersive AE」となっています。
「SRS-RA3000」は電源が入ると同時に環境に合わせて自動で音を最適化する「オートサウンドキャリブレーション」に対応。
本体の電源を入れ、音楽再生をスタートすると自動で再生中の音が設置場所によって補正されるシステムです。