「音に込められた思いまで届ける」
ウォークマンシリーズのフラグシップモデル「WM1シリーズ」
2代目モデル「NW-WM1Z M2」「NW-WM1A M2」が発表されました!
前モデルと同じく、無酸素銅金メッキシャーシの「NW-WM1Z M2」とアルミ切削シャーシの「NW-WM1A M2」の二台がラインナップ。
大きな特徴としてはAndroid 11を搭載。ストリーミングサービスに対応、大画面+ロングバッテリーを搭載し、各所を徹底的にフラッシュアップされた正統派進化モデルとなっています。
実際に試聴機をお借りし、聴かせてさせていただいたのですが相当なパワーアップがされています!
「WM1シリーズ」はフラグシップモデルに相応しく、ソニーの高音質技術をポータブル機器の限界までやりきったモデル。
「音質」のためにとことんこだわり抜いたウォークマンとなっています。
前モデルと同じく無酸素銅筐体の「WM1ZM2」とアルミ切削筐体の「WM1AM2」の2パターン
内部パーツは大半が共通なのですが、筐体に使われている素材の差によって音質も大きく変わるのがとても面白いですね。
ボディ
一回り大きいサイズとなった「NW-WM1 M2」
画面サイズも大きくなり5.0インチになりました。
前モデルと比較すると、重量も若干増量しているのですが(455g→490g)重量バランスや持ちやすさの関係もあって前モデルよりも軽く感じました。
画面の大きさは一目瞭然ですね
左から「NW-WM1Z」「NW-WM1ZM2」「NW-WM1AM2」「Xperia 5 Ⅱ」「Xperia 1 Ⅲ」
厚みがあるので見た目よりも持つと大きく感じます
右側には操作系の物理スイッチ、特によく使う音量+,スタート/一時停止 ボタンには手で触るとわかるポッチがついており、直接見なくても操作しやすいようになっています。
左側にはロックボタンとmicro SDのトレー
microSDはピンなどを必要としないタイプとなっています。
上面には4.4mm バランス標準ジャック と3.5mmステレオ標準ジャックを搭載。
背面には持ちやすく、滑りにくい素材を採用
サイズは大きめですが個人的には問題ない持ちやすさでした。
充電&転送用の端子はUSB-Cに変更
USB 3.2 Gen1に対応し、充電速度および転送速度が向上しました。
主な高音質化技術
高性能フルデジタルアンプ 「S-Master HX」を搭載
DSDネイティブ再生(最大11.2MHz)に対応
アンバランス接続時は60mW+60mW(16Ω)、バランス接続時には250mW+250mW(16Ω)の実用最大出力を実現
無酸素銅切削筐体(WM-NW1ZM2のみ)の純度を従来の99.96%から99.99%に純度アップ。
不純物が1/4に減少しより抵抗値を低減、高音質化のキモとなっています。
リアカバーも高剛性のアルミ切削となっており細かなところまで妥協のない作りとなっています。
オーディオブロックの電源バイパスコンデンサー全てに独自開発のFTCAP3コンデンサーを使用
大元電源部分にも大容量の新開発コンデンサーを採用、電源能力の強化を図り、電源インピーダンスを前モデル比1/10まで低減しました。
すべてのはんだをより上質な「高音質はんだ」を採用
本体内のケーブルをキンバー製(MUC-B20SB1)と同仕様に、従来モデルよりもより太く、高音質に貢献
ソフトウェア面でも進化、DMP-Z1と同じ DSDリマスタリングエンジン搭載
様々な音質の音楽データをハイレゾ相当にアップスケーリングする DSEE Ultimeteを搭載
他のモデルより対応幅が大幅に増え、本体内蔵の音楽データだけでなく、ストリーミングサービスなど全てのアプリで効果を発揮します。
Android 11.0を搭載し UIおよびタッチ機能が大幅に向上
Google Playストアが使用可能になったので様々なアプリが使用可能となりました。
実際にAmazonミュージックでハイレゾストリーミングを試してみましたが、非常に快適で高音質なストリーミングをウォークマン単体で楽しむことができました。
再生アプリ「W,Music」も使いやすく進化
5.0型(12.7cm)、HD(1280x720ドット)のタッチパネル液晶を搭載したことにより使いやすさも向上。
動作もスムーズで音楽再生時には画面の色がジャケット色に変わる演出も追加されました。
再生中に、再生画面で一定時間無操作にすることで、画面がカセットテープをイメージしたスクリーンセーバーに変化(オフにすることも可能)
再生されているファイルフォーマットによりカセットテープの種類が変わります!
専用アプリとして用意されている「音声設定」では音楽専用機ウォークマンならではの設定が一括でできるようになっています。
イコライザー、DSEE Ultimate、DCフェーズリニアライザー、ダイナミックノーマライザー、バイナルプロセッサー、DSDリマスタリング
の設定が可能。
特にDSEE Ultimeteの効果がこれまで「W,ミュージック」アプリのみでの適用だったのが、全てのアプリ、そして有線接続だけでなく無線接続時にも適用されるようになりました。
アナログレコードによる豊かな再生音を再現するバイナルプロセッサー
低域の位相特性をアナログアンプに近づけるDCフェーズリニアライザー
これらもウォークマンならではの魅力的な項目ですね
試聴
試聴にあたって使用したのはヘッドホン「MDR-Z1R」+ケーブル「MUC-B20SB1」の組み合わせ。
「NW-WM1ZM2」に加え「NW-WM1AM2」両方をお貸しいただき聞くことができました。
ただ、注意点が一つ・・・未エージングの個体でしか「NW-WM1ZM2」は試聴ができず・・・
エージング済みの音質評価については「NW-WM1AM2」のみとなります。
エージングについてはウォークマン本体の高音質ガイドにも記載があり
「200時間を超えたあたりから本来持っている音質特性を最大限発揮できるようになります」
とのこと。
● 未エージング「NW-WM1AM2」
エージングが進んでない個体なので音は籠もっているし、音がどっちつかずの方向から聞こえる感覚。。。
でも音の数がびっくりするほど多い!
情報量は無印「MW-WM1Z」を超えているのは間違いないと思う。
●エージング済み「NW-WM1AM2」
無印「NW-WM1Z」との聴き比べをしながらの試聴・・・
聞いた瞬間にわかるヌケの良さ!こう霧の中から出たような感覚!
音のタイプのイメージでいれば銀色が近いかも!
情報量は多いけれど多すぎるようには感じないバランスの良さ、特に高音域の音の鳴り方がすごく良く感じました。
無印「NW-WM1Z」と比べても進化していることがよくよくわかった。
音質が良くなっただけでなく、Androidが使えるということで音楽専用機としての使い方としてはこれまでとは別物と言っても良いのかもしれない。
確かに無印「NW-WM1Z」が発売されていた頃はハイレゾ音源をたくさん買っていたし、聴き放題サービスなんてものはなかったと思う。
ここ1,2年はカジュアルにSpotifyやハイレゾを聞くときにはAmazonミュージックなどをメインで使用していて個人的には購入した音源をしっかり構えて聴くことはほぼなくなった。
音楽を聴くのにサブスクサービスを使うのは当たり前の時代になったけれど、こんな時代だからこそサブスクアプリをウォークマン上でスマホと同じように使えるのは違和感すら覚える。
まだ、「NW-WM1ZM2」のエージング済みのものは聴けてないけれど聴けるのが非常に楽しみ。
また、レポートを書こうと思っているので第二弾のレビューをお待ち下さい!